“筋トレ的”な学びの場のデザイン

, : Posted by Yuki Anzai at March 12, 2017

秋学期は授業を回すのが手一杯で、半年ほど一般向けの公開ワークショップをお休みしていましたが、春休みということで、3月4日に「ワークショップデザイン入門」を久しぶりに実施しました。

 



昨年までは、「問いをデザインする技法を探る」「遊びのテクノロジーを活かした場作り」など、問いや遊びにフォーカスした探求型の公開ワークショップを実施してきましたが、「本質についてじっくり考えることができた」「奥深さについてよくわかった」という声と同寺に、「実際に職場で実践出来るようになるには、ハードルが高い」というフィードバックもいただいていました。けれども頑なに、「具体的なアイスブレイクやファシリテーションのテクニックに走ってはダメだ!ワークショップの歴史と思想を踏まえた上で、本質的なデザインの視座を深めなければならない!」と言い張って笑、具体的なTIPSを扱うことはずっと避けてきました。

 

ところが、少々考えが変わる転機がいくつかあって、ふと今年から内容を大幅にリニューアルして、「体験」や「グループディスカッション」の時間を極力減らして、ケーススタディを中心としたトレーニング型のプログラムとして、トライアル的に実施してみました。これまでと同様にワークショップのエッセンスや概論については解説しながら、基本的には講義>個人演習>グループ共有>講評&フィードバック、というサイクルをひたすら繰り返して、手を動かしながらデザインのコツを段階的に身につけてもらい、最終的には、少しおおがかりなワークショップのプロジェクトを設計できるようになってもらう、という構成にしてみました。結果、参加者の皆さまからも大変講評で、僕自身も確かな手応えを感じました(何より実践していて楽しかった!)。終了後にFacebookグループでオンラインコミュニティを用意しておいたのも、定着や交流の支援としてよいな、と感じました。以下は、 アシスタントの田中真里奈さんによるグラレコ。

 

 

4月には、清水淳子さんと共同でグラフィックレコーディングのスキルを30日間かけて鍛えるワークショップ&オンラインサロンも企画しています(残念ながら、こちらはイベントページ作成から4時間で満席となってしまい、告知する間もありませんでした..)。数年前から「社外勉強会」「越境」がブームとなり、週末や平日夜に学びの場に参加する文化が広がってきたと思いますが、「新しい視点が学べる」「異質な他者とである」だけでなく、「新しい専門技能を鍛える」という、”筋トレ的”なストイックな学びの場に対する渇望が、市場にはあるのかもしれません。2017年はこうした「わかるだけでなく、出来るようになる!」ことを目指した学びの場作りに、力を入れて挑戦していきたいと考えています。

 

▽ワークショップを科学する(Facebookページ)

ワークショップをはじめとする「創造的な学びの場作り」の方法について探求するためのページです。研究の進捗と成果、関連するエッセイ、公開研究会などの情報についてお知らせしています。

https://www.facebook.com/BaDesignLab


ページトップへ